アベノミクスの効果か、「生産労働人口」15歳~64歳までの人口がひり続けているせいか
こんにちは労働者不足と言われて、求人を集めるのが難しくなってきています。
労働者の売り手市場という訳ですが、転職や就職を考えた時に思いつくのが失業保険です。
失業保険の受給には必要な条件とは?
会社を退職したあとにハローワークに行けば、誰でも失業保険を受け取れるわけではありません。受給するためには一定の条件を満たしていることが必要です。
雇用保険に加入期間があるかどうか
勤めていた会社で、雇用保険に加入していたかどうかです。アルバイトやパートタイマーなどの雇用形態だと、雇用保険に加入しないケースが殆どです。
退職前日までの2年間に、被保険者期間が12か月以上の加入が必要です。
就職する意思があるかどうか
退職と失業とは違います。退職とは務めている会社を辞めることであり、職をやめることです。
失業とは、働きたい意思があるのに、就職先が決まらないことです。
よって働く意思が無い人には失業保険は支給されません。
そのため、病気やケガ、妊娠と出産、病人の介護など、何らかの理由により一定期間働くことが出来ない人。
専門学校や職業訓練校などで勉強をするなどの理由で、すぐに働けない人は失業状態と認められません。
就職活動をしているかどうか
働きたい意思をもって、就職活動を行っているかどうかです。就職が決まっているのに、就職までの期間がある人。
自宅の稼業や農業を手伝うことで、就職の出来ない人。
独立や開業の準備をしている人。
などは失業保険は受け取れません。
簡単に言えば、職を失い求人活動をしている人がもらえる訳です。
退職理由によって支給条件が変わる
どのような理由で退職したのかによって、認定されてから支給されるまでの日数や支給される期間も変わってきますので、総額の最大支給額も当然変わってきます。「自己都合」と「会社都合」では、1.5倍から2倍以上の差が付きます。
自分の都合で退職する「自己都合退職」
自己都合で退職した人を「一般受給資格者」と呼びます。会社が合わない。思っていた仕事と違う。
人間関係がうまくいかないなど、自分の都合で退社する場合です。
会社の都合で退職する「会社都合退職」
会社都合で退職した人を「特別受給資格者」と呼びます。会社が倒産した。
業績が悪くて、リストラに合った。
いきなりクビを命じられた。
営業所や工場の撤退など。
会社都合を自己都合にさせられるケース
会社としては、「会社都合」の退職を余程の事が無い場合「自己都合」で辞めてもらいたいものです。会社の信用に傷が着いたり、助成金等の申請が出来なくなったりします。
自分が退職を希望していないのに退職させられたケースです。
自己都合の退職をするように仕向けられたり、減給やセクハラ・パワハラ、転勤などの嫌がらせなどです。
その他自己都合と思われているケースでも、会社都合と認定される場合があるので、該当する場合はハローワークに相談してみましょう。
これだけ違う「自己都合退職」
項目 | 自己都合 | 会社都合 |
---|---|---|
給付日数 | 90~150日 | 90~330日 |
給付制限 | あり | なし |
最短支給開始日 | 116日後 | 32日後 |
国民健康保険税 | 通常納付 | 最長2年間軽減 |
最大支給額 | 約118万円 | 約260万円 |
会社都合の場合は、約1か月後から失業保険が支給されます。
自己都合の場合は、早くても支給まで4か月もかかってしまいます。
なぜなら、自分で準備できない「会社都合退職」と違い、自分で退職の準備が出来る「自己都合退職」場合には、就職活動を始めていたり、事前に準備をしているからなのです。
自己都合退職者(一般受給資格者)
失業保険を受けられる期間は雇用保険に加入していた期間が1年未満は、無支給
1年以上10年未満で90日、
10年以上20年未満で120日、
20年以上で150日間となっています。
会社都合退職者(特別受給資格者)
失業保険を受けられる期間は雇用保険に加入していた期間と退職時の年齢で違います。加入期間が長く、年齢が高いほど長く受給できます。
1年未満であっても、90日でます。
最長の45以上~60歳未満の方で、20年以上の加入者は、330日支給されます。
支給される金額は、年齢と過去60か月間の賃金で決まる。
失業保険の給付額は退職する前の6カ月間の賃金をベースに算出します。賃金とは雇用保険上は残業代や役職手当、税金などを含めた給与ことであり、ボーナスだけを除いた金額です。
6か月間の賃金をもとに賃金日額を算出し、一定の給付率をかけると失業保険の日額手当が出ますが、一定の給付率は年齢と賃金日額で16通りに分類されていて、正確に計算するには少々手間がかかりますので、ハローワークに問い合わせましょう。
自己都合の場合は、失業保険は当てにしないほうが良い。
せっかく貰えるものを貰わないのはもったいないから。という理由で失業保険を貰おうと思っている人は、注意です。
何回もハローワークに通って、4か月後から、3か月か4か月分の失業保険を貰うのに半年以上も掛かります。
その間に失業していて、後から職を見つけようと思っても、それほどうまく行くものではありません。
それよりも、1か月でも有休を消化して、速く就職先を見つける方が採用する会社にとっても好印象です。
独立や開業する人にとっても、少しばかりの失業保険を貰うことを考えるよりも、
新しい事業に専念して早く稼ぐことに集中した方が成功率は高いでしょう。
【ID:7090】