国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金の違いを見てみましょう。
難しい用語や説明は省いて、簡単に説明します。
基本的に厚生年金は国民年金(老齢基礎年金)の2階建て部分です。
国民年金(老齢基礎年金)の受給資格がないと厚生年金は受け取れません。
国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金の加入納付期間が合わせて25年以上必要です。
25年以上あれば、厚生年金は国民年金(老齢基礎年金)の上乗せで1か月分から支給されます。
- 加入期間
国民年金・・・日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人。
厚生年金・・・厚生年金保険の適用を受ける会社に勤務する全ての人。 - 保険料
国民年金・・・¥16,260円です(平成28年度)
厚生年金・・・給料により変動 - 支給条件
国民年金・・・保険料納付済期間が25年以上(厚生年金の期間を含めて)
厚生年金・・・厚生年金保険の被保険者期間が1ヶ月以上あること。 - 支給年金額
国民年金・・・20歳から60歳まで40年間収めた満額で(平成28年4月~)
¥780,100(年額)、¥65,008(月額)
- 会社勤めを20年して厚生年金を20年間収めていた場合、国民年金(老齢基礎年金)も20年間収めたことになります。その後国民年金を収めていないと、25年の納付期間を満たしていない為に、国民年金(老齢基礎年金)がもらえないどころか、20年間収めた厚生年金も支給されずに無駄になってしまいますので注意しましょう。
- 年金の受給資格期間が最低25年間加入から10年に短縮へ!。
改正法は2017年8月に施行され、10月から約64万人が新たに年金を受けられるようになる見通しです。 - 国民年金(老齢基礎年金)は25年間収めれば、受給資格があるので、後は払い損と考える人が多いということです。
¥780,100(年額)、¥65,008(月額)の満額もらう為には40年(480か月)の納入期間が必要です。
25年(300か月)で受給できますが、300か月分に減額されてしまうのです。
¥487,450(年額)、¥40,625(月額)になってしまいます。 - 年金改正で、払込期間が25年から10年に制度改正された場合はどうでしょう。
無年金の加入者は救済されますが、25年の満額に対して減額されると。
¥195,000(年額)、¥16,250(月額)になり、話になりません。 - 国民平均の年金額はいくら位もらっているのでしょう。
厚生年金平均月額 ¥148,000
国民年金平均月額 ¥54,000
平成26年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(厚生労働省) - 年金を長年収めてきた受給者が、少ない年金の中から、家賃や医療費を負担しながら切り詰めた生活をしながら、やっと生きているのに対して、生活保護の受給者は医療費の扶助を受けて年金受給者より多くの「生活扶助」を得ている現状を直さないと日本の未来はないと思います。
- 法人税・所得税を納めていない節税者がいる中で、消費税は全員が納めなければいけません。所得に応じて消費します。消費税を高くしてでも、国民年金(老齢基礎年金)部分を税金でまかない、個人や会社が負担しなくても良い政策を立てるべくでしょう。
健康保険も厚生年金も会社にばかり負担させるので、日本国内から事業所が逃げて行き、パートやアルバイトばかりの非正規社員が増える原因にもなるのです。